歴史ある二里木里数木の保存対策

台風シーズンを前に歴史ある二里木の里数木を守れ!

天正16年(1588)熊本城主となった加藤清正は、政治経済、軍事の重要なルートとして豊後街道を整備しました。この街道は、熊本城内・札の辻を起点として、大津、阿蘇の二重峠を越え、内牧、九重を通り、豊後鶴崎に至る道です。

街道には、札の辻を起点として、1里(約4km)毎に塚が設けられ、そこにエノキ等の樹木が植えられました。江戸時代には細川藩主が参勤交代の時に通った路として知られ、また、商業においても多くの人々が行き交ったとされます。

現在、龍田7丁目、熊日新聞販売所(当時)の前にある二里木里数木は、豊後街道の一部であった大津街道では里数木として生き残っているただ1本の貴重な木であり、先代の枯死したと思われたエノキが芽を吹き出し、隆々と緑の葉を繁らせています。

しかし 、根元が空洞化しており、台風等の影響を受ければ倒木の恐れがあり、また、通行する人にも被害が及ぶ危険がある為、歴史委員会では、剪定及び支柱等の対策を考えましたが、当委員会の予算では難しく、熊本市当局の方へ相談に行きました。

そして、東部土木センター及び龍田まちづくり交流室の協力を得て、この歴史ある里数木を保存することができました。関係各機関の皆様のご協力ありがとうございました。

枯死木から芽を出してるエノキ
枯死木から芽を出してるエノキ
修復したエノキ
修復したエノキ
根元が空洞化したエノキ
根元が空洞化したエノキ
修復したエノキ
修復したエノキ